なくてはならない車種別の事故車買取情報。高価買取が可能な車種とは…??
事故車買取では普通では考えられない、高価買取がされやすい車種があります
高価買取される車種ってどのメーカー、どの車種をイメージしますか?
普通の中古車であれば「ベンツ」や「BMW」「セルシオ」なんて聞くと高価買取されるんじゃないかな。と思われる方が多いかと思います。
実は車名名だけでは事故車の価値は判断できません。
実は今、私は今自動車の査定士という職種に就き、一人で営業回りをするような仕事をしています。
実際この仕事を始めてからそれまでの車の知識、感覚は見事にぶち壊されました。
ある地元の中古車販売店でベンツの事故車が入庫したとのことで、、ベンツの事故車の査定を依頼されたのです。
事故状況もあまりひどくなく、走行距離もそこそこ、高年式とは言えませんでしたが、5〜6年落ちくらいの、ベンツでした。
「ベンツだ!」と息巻いて査定し、帰社。まだ自分では買取金額を決済できなかったので、上司に相談しました。
そこで言われた金額は「8万円」。未だに忘れられません。ベンツが8万円なんです。
「なぜ…!?」という気持ちが渦巻き、そんな金額をお客様に伝えていいものか悶々としました。
ですが、やはり上司の言うとおり、そのベンツの相場を調べたところ、そんなようなものでした。
翌日、お客様に金額を伝えるために電話をすると「やっぱそんなもんだよね」なんて軽い返事があり、「実は違う会社でも査定に出したけど、同じような金額だった」と。
ベンツが8万円。筆者の中で、今までのベンツに対するイメージが一気に変わった瞬間でした。
結局ベンツを直すには、修理費用がめちゃくちゃかかるのと、日本国内ではほとんど需要の無い部品のかたまりでお金にならないのが、買取価格の低さの理由でした。
大衆車をあなどるな!!!一般大衆車の思わぬ価値
買取価格が低かったことからベンツマジックから目を覚ましました。
この業界に入って、目からウロコがこぼれ落ちすぎて、もう落ちるウロコはないと思っていました。
ですが、筆者の担当にトヨタ系列のお客様がいたので、週に何日か事故車両が入庫するたびに査定にお伺いしていました。
そこで出会ったのが「カローラ」です。
いわゆる一般大衆車のカローラは、セダンタイプとワゴンタイプというラインナップでカローラ店の中でも人気の車種でした。
価格設定も高すぎず、内装も外装もトヨタ車だけに安っぽくはない。使い勝手も程よい、という感じでしょうか。決して高級車ではありません。
こちらも一通り査定を終えて自社に持ち帰り、上司に決済を相談すると「イイ車を査定してきたね」と一言。
この日から私は、退職するまで、事故車の買取でカローラに裏切られたことは一度もありませんでした。
カローラと聞くと「一般大衆車」「普通の車」「みんなが乗っている車」というイメージですが、
こうした一般大衆車にこそ価値があり、新車価格に対して、事故をしていても比較的いい金額で買い取ることができるんです。
また、大衆車と並び、スポーツカーも事故をしていてもいい金額で買取ることができました
なぜ大衆車やスポーツカーは事故車でもいい金額で買取できたのか?
事故車ってどこに行くの?サヨナラしたあとの愛車の行方
事故車は売った後海外に渡る??
じつは海外では日本でいう一般大衆車が走行距離50万キロを超えようとも現役で使われています。
日本では10万キロ、10年を超えてくると廃車、買い換えになってきますが、
海外で日本車は50万キロ近くまで乗られるケースが多いです。
日本の自動車メーカーは各国の排ガス規制や仕様にあわせて微妙に部品が違います。
中古で輸入した車を現地の使用に合わせて販売するのが、海外の中古車輸入業者の手法です。
まだまだ発展途上の国で、輸入された10万キロ以上の走行距離の日本製の中古車を買う人って、、、
お金がないので車が壊れたときには中古部品をつかいますよね。
実は現地で中古部品を買おうとしても、現地で走っている車は50万キロをザラに超えた車が山ほど走っています。
50万キロ走った車から取り外すので部品の状態はグズグズです。
そこで、日本の10万キロ走っているか走っていないかの中古部品の価値は非常に高いです。
さらに発展途上国のバイヤーだと、ドアやボンネットなどのボディ関連の部品には目もくれません。
凹んだボンネットや傷ついたドアを直すのに高度な技術はいりませんし、人件費が安いから、朝までハンマーでたたいて自分で直す業者が多いのです。
実際に発展途上国の業者が買い求めるのは、エンジンやトランスミッション、ドライブシャフトなどの機械部品です。
途上国には悪路が多く、性能のいい日本車でも故障しやすいのが実情です。
実は精密部品はいったん故障したら発展途上国の技術レベルでは絶対に直せないような部品です。そういう事情があって途上国の業者は機械部品ばかりを探し回ります。
一方、先進国、オーストラリアやニュージーランドの業者だと、機械部品を買うことはめったにありません。
エンジンやトランスミッションが故障しても、自国で直せるからです。
オーストラリアやニュージーランドはそれだけの技術水準にあります。
逆に先進国の業者が探しているのはドアやボンネットです。
ドアが凹んだからといって叩いて直そうとしても、人件費がかかって採算が合いません。
それより丸ごと交換したほうがずっと安くつきます。
ですので、先進国の業者はドアやボンネットをわざわざ日本から買っているのです。
事故車の部品は色々な使われ方があります。
事故車を通して海の向こうからやってくる業者をとおして世界の経済事情や、各国の国力が透けて見えます。
そう考えると事故車ってかなり大きい資源だと思いませんか?
資源=お金になる
という考え方で事故車買取業者は日夜販売ルートを大きくしていっています。
必ず知っておきたい海外での日本のスポーツカー人気
日本製のスポーツカーは海外では大人気です。
要因は映画、「ワイルドスピード」と「ドリフト」人気にあやかったものです。
シルビア、Z、GTR、マークUなどなど、日本ではおなじみの車種がロシア、マレーシア、タイ、オーストラリアなどでは大人気です。
しかし、車体は輸入できても細かい部品などはまだまだ流通量が足りません。
スポーツカーの難点はパワーアップやシャコタン化、スポーツ走行による故障です。
日本では故障すればすぐに部品が手に入りますが、海外ではなかなか手に入りません。
ですので、日本のスポーツカーが事故車であっても高値で取引されるのです。
必見!事故車であっても高価買取されやすい車種一覧
トヨタ
日産
ホンダ
マツダ
スバル
スズキ
ダイハツ
レクサス
フォルクスワーゲン
ベンツ
BMW